「昇進のお知らせ」に心がざわつかなかった理由

仕事

今日は、会社で大きな組織改編の発表がありました。

かつて一緒に汗を流した同僚たちが、ついに取締役に昇進するという知らせを受けて、正直なところ驚きました。「あの人が?」「あのとき一緒に頑張ってたなぁ」と懐かしい気持ちもこみ上げてきて。

でも…不思議と「悔しい」とは思わなかったんです。

かつての私は「管理職で、母」だった

私は数年前まで、育児をしながら管理職として全力で働いていました。会議も資料作成もマネジメントも、全速力で走りながら、帰宅後は子どものお迎え、ごはん、お風呂、寝かしつけ。正直、心も体もクタクタな毎日。

何より苦しかったのは、「母親として、私はこれでいいのだろうか?」という葛藤でした。

もっと子どもと笑い合いたい。
もっと一緒に朝ごはんをゆっくり食べたい。
もっと、ちゃんと「今」の成長を見ていたい。

そう思いながらも、仕事にしがみついていたのは、「ここで止まったら置いていかれるかも」「もう戻れなくなるかも」という不安があったから。

「昇進よりも大切なもの」に気づいた日

でもある日、ふと思ったんです。

今この瞬間、私が欲しいのは昇進ではなく、“一緒に過ごす時間”かもしれない。

そうして思い切って、管理職を降り、少しだけ仕事のペースを緩める選択をしました。もちろん会社にもきちんと相談して、理解してもらったうえで。

そして今日。
組織変更の人事発令の中で、同僚たちの昇進を知りました。

昔の私なら、きっと胸がざわざわしていたと思います。
「私も、あそこにいたかもしれないのに」って。

でも、今日は全然そんな気持ちにならなかった。

今の私が大切にしているもの

今は、
「ママ、今日もおいしかったね」って笑ってくれるあの声が、何よりのごほうびで。

ああ、今の自分の選択に、心から納得しているんだなって思えました。

これからの働き方、生き方は一人ひとり違っていい。

昇進を目指すのも素敵だし、
“今しかない時間”を大切にする選択も、同じくらい尊い。

「どちらが正解」じゃなくて、

「今の私が大切にしたいものは何か」
それに正直に向き合っていけたら、きっとそれが一番幸せ。

さいごに

もし、今「仕事と育児のバランス」で悩んでいる人がいたら…
大丈夫。答えはひとつじゃないし、自分の気持ちを信じてあげてくださいね。

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